嗅覚が一番強い!?~ニオイの感じ方~

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人間の感覚(嗅覚とは?)

人 嗅覚

人間には、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の五感があります。

これらは、すべて人間が生きていく上で必要な情報収集の感覚です。

人間は、なかでも視覚と聴覚から90%以上の情報を得ているといわれますが、嗅覚も決して侮れるものではありません。

視覚・聴覚・嗅覚は遠隔感覚といわれ、そのものにタッチしなくても、自分にとって危険なものなのか、安全なのかを判断できます。

特に嗅覚は、食べ物の腐敗の具合を確かめたり、火事の前に物の焼ける臭いに気付いて難を逃れるなど、命にかかわる判断をする大切な感覚です。

しかし、これらの感覚は、人類の進化や文明の発達とともに退化してきています。

また、高齢になっても、嗅覚が衰えてしまうことが、近年の研究でわかってきました。

 

 

人と動物の嗅覚の違い

嗅覚 違い

人間に嗅覚があるように、ほぼすべての生物には嗅覚がそなわっていると言われます。

哺乳類はもちろん、昆虫やミミズなどの無脊椎動物、さらには魚にまで嗅覚があり、それを頼りに生きていることが分かっています。

昆虫がフェロモンを出して情報伝達をしていることはよく知られています。

中でも知られているのが、犬の嗅覚の鋭さです。

人間の何万倍もの感覚を持ち、しかも分別する能力も高いため、警察犬や救助犬として活躍しているのは御存じのとおりです。

そういう点からいえば、猿、アザラシ、イルカ、鯨、そして人間は、動物界でもっとも嗅覚の鈍い動物と言われます。

ただ、人間の嗅覚は鼻から脳の偏桃体へ伝達され、まず「好きか嫌いか」を判断すること、そして記憶を司る海馬を刺激してその臭いにまつわる過去の出来事を思い出すという特殊な働きをします。 

 

 

ニオイの種類と人の鼻の構造(いいニオイと嫌な臭いの感じ方)

ニオイ 種類

先ほど述べましたように、同じ臭いをかいでも「好き、嫌い」が分かれるのはその人の脳の働きによりますので、一概に「これがいい、悪い」とはいえないものがあります。

ただ、わたしたちがゴミや食べ物の腐敗臭を「クサイ」と嫌うのは、人類がそれによって大昔に生命の危機に遭遇した、その記憶が代々受け継がれているものと言われます。

くさやの干物のように、ふつうの人には腐敗臭に感じる臭いが御馳走だったりもするのは、一定の地域で安全と認定されたから、ともいえます。

チーズもそうですね。たぶん日本人にとって、初めはなじみのない臭いだったでしょう。でも、食べ慣れると「いい匂い」になりますよね。

一般的に欧米人はチーズの匂いに歴史上慣れているので、腐敗臭にも寛容だそうです。

国や民族の生活習慣で、ニオイの感じ方やニオイの判断が少し変わってくるようです。

 

 

人によって変わるニオイの感じ方

では、「個人」の臭いの嗜好はどうなのでしょうか。

ある科学者の調査によれば、人が匂いの良しあしを判断するのは、遺伝子が大きくかかわっているそうです。

例えば人はそれぞれ体臭を持っていますが、遺伝子の組み合わせが遠く離れている異性ほど、惹かれるという実験データがあるそうです。

人類の本能として、自分と遠い遺伝子の人間に近づいて、子孫を残そうという仕組みと言われています。

「なんとなく惹かれる」という理由も、これにあるという学者もいますが、もちろん反論もありますが、面白い説です。

先ほども述べましたが、臭いは記憶とも結びつきます。

どんなにいい香水であっても、それがイヤな記憶と繋がれば、その人にとっては「イヤな臭い」になるのです。これはプルースト現象と言われるのです。

いくら鈍感になったとはいえ、嗅覚の働きは大きいものがあります。

香水を「いい匂い」と思ってつけても、人を不快な気分にさせることもあるかもしれません。要注意です



 

 

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